キッドナップ・ツアー/角田 光代


キッドナップ・ツアー (新潮文庫)
新潮社
角田 光代

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発行年月:2003年07月
サ イ ズ:206P 16cm

五年生の夏休みの第一日目、私はユウカイ(=キッドナップ)された。
犯人は二か月前から家にいなくなっていたおとうさん。
だらしなくて、情けなくて、お金もない。
そんなおとうさんに連れ出されて、私の夏休みは一体どうなっちゃうの? 
海水浴に肝試し、キャンプに自転車泥棒。
ちょっとクールな女の子ハルと、ろくでもない父親の、
ひと夏のユウカイ旅行。私たちのための夏休み小説。
----------------------
初読みです。
mirokuさんのレビューを読んで面白そうと思ったら
mokkoが好きそうだっていうから、即購入。
でも積んでました(^◇^;)
夏休みにはちょっと早いけど、疲れない現実逃避がしたい。
ってことでピックアップしてみました。

目線は小学5年生のハル。
夏休み初日。アイスを買いに外に出たらユウカイされた。
いや・・・自ら車に乗ったんだけど、ユウカイだというのだから
きっとそうなのだろう。
犯人はいつの間にか家からいなくなっていたおとうさん。
ユウカイだから、おとうさんは、おかあさんに何かを要求している。
身代金ではないらしい。
この要求が何なのかは、最後まで明かされない。

久しぶりにおとうさんと二人きりだから、何を話していいのやら
わからなくて、無言の時間が苦しくて饒舌になってしまうハル。
けれどそれは、おとうさんも同じこと。
夏休みの旅行気分でついて行ったものの、豪華ホテルもシャンデリアも
ジャグジー付の風呂も贅沢な食事もない。
それどころか、いつもなら困ったときに使えるはずの手段も使えない。
お腹が空いたらファミレスに行けばいいし、歩き疲れたら
タクシーを使えばいい。けれど、おとうさんにはお金がない。

それでも海水浴やらキャンプやら肝試しやら山歩き。
夏休みとしてイメージできることは、表面的にはやった。
レジャーというよりは、ある意味修行のような感じ?
少しばかりの期待と、苛立ちと、諦めが交互にやってきて
少しずつ汚れていくかわりに、何かが変わっていく。

夏というと乾いた汗がしつこく絡み付いてくる鬱陶しさが
すごく嫌なんだけど、そういった事までさりげなく
思い出させる作品でした。

ただ・・・最後がね・・・
お互いに軽いセリフを交わしてるけどね
だからこそ、すごく切なかった。
それって、普通の事じゃないでしょ・・・
だから切なさが後を引きましたぁ~
でも、この著者。好きかも。
ってことで、既に別の本を読んでます。

そういえばmirokuさんがおっしゃっていた。
5年生がちょっとmokkoさんと性格が似てます。

( ̄O ̄;) ウォッ
まぁ~何をすれば親が困るかは知っているけど
mokkoはやらないよ( ̄ー ̄)ニヤリ
でも、他の部分は・・・ヾ(;´▽`Aアセアセ
未だに小学5年生レベルってことですかぁ~???


ちなみに親子の夏休みということで大好きな作品がある。
某通販の企画で、絶版になっていた本の中から、
投票をして、多いものを再販するというもの。
ただ、投票したものは絶対に購入するという条件付。
で、めでたく再販されたものだったんだけどね
サローヤンのパパ・ユア・クレイジー
訳が、伊丹十三なのよ。最初は読みにくいんだけど
直訳したかのような訳し方が癖になる。
作家のパパと息子の夏休みなんだけど、これがねぇ
ちょっと哲学的で、贅沢じゃない料理なんかがステキで
すごく印象深い作品だったのよ。

対になっているもので、ママ・アイラブユーもある。
こちらは母親と娘のお話。
訳は岸田京子さん。この訳もステキです。

★★★+


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