スキップ/北村薫


スキップ (新潮文庫)
新潮社
北村 薫

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ページ数:571p
発売日:1999年07月

まどろみから覚めたとき、17歳の〈わたし〉は、25年の時空を
かるがる飛んで42歳の〈わたし〉に着地した。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。
それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、
わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……
目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。
わたしは一体どうなってしまったのか。
独りぼっちだ――
でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。
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「時と人」三部作の第1作
「面白いから読みなさい」とMirokuさんに言われたのに
6年積んでた??(; ̄ー ̄川 アセアセ
だってぇ~他に読みたいのがあったんだものぉ~

と、言い訳してみたものの、読んでから
何でさっさと読まなかったぁ~!!と後悔しました。
北村作品は、覆面作家シリーズを読んだだけ。
あのシリーズも好きだったけど、それとは全く違う。
っていうか、なんという話をこしらえてくれるのよ

17歳の一ノ瀬真理子が、途中で中止になったとはいえ
高校のイベントを切り上げて家に帰り、うたた寝して
目覚めたら42歳だった??
しかも、同じ年の娘と夫もいる?
一番楽しい時期をすっ飛ばして、人生で貴重なイベントも
すっ飛ばして25年後の自分の中にいた・・・

これ以上の恐怖はないでしょう。
自分が老けるなんて、想像すらできない
いつかはオバサンになるだろうけど、自分だけは
若いままでいるんじゃないのか?とまで思っている
それがティーンってもんでしょう。
こんな理不尽が許されていいのぉ??
ってな感じで、読みながらもパニクってしまった。

スキップして初めて顔を合わせたのが自分の娘。
そこに旦那が帰って来た時の反応・・・
わかるなぁ~
そして、25年後の自分は国語の先生だった。
普通なら逃げ腰になりそうなものだけど
自分に起こったことに納得はできなくても
生きていかなければならない。
そんな自分の状況をしっかり認識できている真理子。
そこに乗り込んでいける勇気。

まったくもって潔い。
中身は17歳なのに、同じ年齢の子に勉強を教える。
時代のギャップを感じながらも受け入れ
色々なハプニングを切り抜ける。
何て清々しのだろう。
お気に入りのシーンはフォークダンスだったりする。
今の時代、まだフォークダンスってやるのかな?
なんというか、あの雰囲気って独特なんだよねぇ

理不尽な出来事に、ただ嘆くだけでなく
切り抜けていく強さを持った真理子に感動しました。

そういえば、年をとると色々と面倒になってくる。
昔の行動力はどこに行った?と思ったりもするけれど
25年後の体の中に、17歳の心が宿るなら
きっと見た目もキラキラ輝いているんだろうと
想像したら、嬉しくなりました。

★★★+

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