折れた竜骨 上下/米澤穂信


折れた竜骨 上 (創元推理文庫)
東京創元社
米澤 穂信

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 折れた竜骨 上 (創元推理文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



折れた竜骨 下 (創元推理文庫)
東京創元社
米澤 穂信

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 折れた竜骨 下 (創元推理文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ページ数:290p
発売日:2013年07月

ページ数:264p
発売日:2013年07月

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士
ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。
ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に
命を狙われている、と告げた……。
自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、
「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、
沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――
そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?
魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は
果たして真相に辿り着くことができるのか?

現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!
-------------------------------
この著者の作品は、小市民シリーズと古典部シリーズしか
読んだことがなかった。いわゆる、日常の謎系。
そして、本書を読むにあたって、ちょっと勘違いをしておりました。
普通にファンタジーだと思っておりました。
仕入れた情報は寝かせておくと、mokkoの脳内で勝手に変換されるらしい。

購入したら、第64回日本推理作家協会賞受賞作と帯にあった。
(  ° ▽ ° ;) エッ?
これってミステリだったの??
魔術ありなのに、ミステリは無理っしょ!と思ったんだけど、
Mirokuさんが言ってたのよ。
主人公も、弟子も、雰囲気も驚き、感動も
全てがmokkoさんのツボだと思います。と言っていた。
そして翠香さんも楽しんで読んでいた。

(@`▽´@)/ ハイッ 仰る通りでした。
背景も情景描写も、思いっきりツボでした。
そして魔術ありでも、立派にミステリしてました。
理詰めで、立塞がる謎を崩していくのって
本来は苦手なんだけど、背景がしっかりしてるから
苦手意識を感じるどころではなかった。

自然の要塞であったはずの領主が住まう小ソロン。
民が住まうソロン島とは海で隔てられ、簡単に往来はできないはず。
しかし領主は、傭兵を募っていた。
領主の娘アミーナは、父の行動を不思議に思っていた。

しかし、放浪の旅を続ける騎士ファルクと、その従士のニコラに出会い、
領主が暗殺騎士に命を狙われている事を知り、集められた傭兵を領主に
引き合わせる時に、ファルク達を直接紹介することにした。
注意喚起はしていたのに、父は暗殺騎士の魔術に倒れた。

自然の要塞であったはずの小ソロンの領主の城で
領主を殺せたのは誰か?

首を切り落とさないと倒せないという「呪われたデーン人」の
襲来が近い中、ファルクと二コラはアミーナと共に
暗殺騎士の魔術によって、暗殺者「走狗(ミニオン)」にされた
無自覚の犯人を探すために奔走するのだが・・・

いやぁ~理性と論理は魔術をも打ち破る!と文中にもあったけど
本当に理詰めでの謎解きでした。
最後まで犯人の想像すらつかなかった。
ファルクの公開謎解き(○ ̄m ̄)の最後の方になって
ようやく、おかしいと気付いた(^◇^;)
っていうか、本人も犯人が自分だってわかってたんだよね?
そう思ったら、物凄く切なくなりました。

呪われたデーン人との戦いは、すっごくドキドキしたし
傭兵と雇い主との難しい関係もリアルだったし
時期領主でアミーナの兄、アダムの腑抜けなくせに
姑息なところには怒りさえ感じたし、色んな感情を
総動員して楽しめました。

なにより、ファルクと二コラの関係が、薬屋探偵を連想しちゃって
思いっきり和ませていただきました。
だって少年二コラは赤毛で、こっそりビスケット食べようとしてるし
まるでリベザルみたいで(頭の中ではリベザルになってました)
ファルクのことを師匠って呼んでるし・・・
小さな騎士にやられっぱなしでした(*´◇`*)

そういえば、捕虜のトーステンと、アミーナの侍女のヤスミナは
どうなったんだろう・・・
それが気になったのだが・・・

★★★★

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック