青空の卵/坂木司


青空の卵 (創元推理文庫)
東京創元社
坂木 司

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ページ数:347p
発売日:2002年05月

僕、坂木司には一風変わった友人がいる。
自称ひきこもりの鳥井真一だ。
複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、
僕は日夜頑張っている。
料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。
鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。
謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた
感動の著者デビュー作。
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ひきこもり探偵シリーズ:第1弾

初めましての作家さん。
ブロ友さんたちの評価が高くて、速攻で買ったんだけど
ずっと積んでました(^◇^;)
何故積んでいたんだぁ~って感じですよ!
これは好きです。大好きです。

日常系の謎ではあるけれど、ミステリというよりは
二人の成長?に、日常系の謎が絡んできて
その謎に関わっている他人だった人達との
新しい繋がりのお話でもある。

メインキャラはヒッキーの鳥井真一と、基本いい人の坂木司。
複雑な生い立ちとイジメで心を閉ざしていた鳥井に
坂木が手を差し伸べたというか、元々鳥井のような
一匹狼的な人にあこがれていた坂木が、弱っている鳥井に
つけこむように友達になる。
言い方は悪いけれど、形はどうあれ、それで二人の繋がりが
成り立っているのであれば、それはそれでいいのだ。
バランスが保てていればいいのである。

人が苦手で人の目が怖い。だからこそ、よく見ている。
鳥井の観察眼の鋭さは、こういうことなんだろう。
普段は他人に対して横柄な彼も、坂木に何かあると
パニックを起こして子供化する。
鳥井にとって、やっと手に入れた繋がり。
誰より何より坂木が大事。
依存とはちょっと違う二人の関係。

坂木も、そんな鳥井を外の世界に連れ出そうとしているが
鳥井が独り立ちするのを恐れてもいる。
矛盾した気持ち。

でも、そんな気持ちはよくわかる。
卒業生の気分というのかな?
あと半年で卒業という時期になると、仲のいい友達や
仲間との繋がりが途切れるかもしれないと不安になる。
新しい出会いもあるだろうけど、今の繋がりが一生続くなんて
ないんだという諦めにも似た寂しさに襲われる。

だから、絶対に自分から離れないだろうという鳥井の為に
仕事を選び、その存在が坂木をますますいい人にして
安定をもたらしているのではないかと
勝手に想像してみたり。

そこに問題を抱えた他人による小さな事件に巻き込まれ
そこから新しい繋がりが生まれていく。
なんとも羨ましい関係にワクワクします。
早速続きを読みますо(ж>▽<)y ☆

★★★★

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