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パンドラの鳥籠: 毒草師/高田崇史

2017/08/28 10:33

パンドラの鳥籠: 毒草師 (新潮文庫)
新潮社
2015-09-27
高田 崇史

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ページ数:382p
発売日:2015年10月

丹後半島で二年前、生薬学者が姿を消した。
地域には三百歳の魔女が棲むといわれる洋館があり、
首なし死体も発見されている。
編集者・西田真規は、薬学の鬼才にして唯我独尊博覧強記の
毒草師・御名形史紋、その助手の神凪百合と共に謎を追う。
浦島太郎の「玉手箱」とギリシャ神話「パンドラの箱」がリンクする時、
謎に繋がる一筋の道が現れる。知的スリルに満ちた歴史民俗ミステリ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ノベルズ版で揃えたかったので、ずーっと待ってたのに
すっ飛ばして文庫が出てしまった。
それでも待ち続けていたのだが、いいかげん待ちくたびれた。
シリーズ本は、きれいに揃えたいという個人的な拘りを
打ち砕かれた気分ですわ(-。-;)

シリーズ3作目
医療関連の出版社を訪れた美女が、行方不明になった生薬学者の叔父を
探してほしいと依頼してきたことから話は始まる。
何故、出版社に?と思うのも当然だが、そこは一ノ関先生の紹介で、
御名形史紋の力を借りたいということで、この毒草師と唯一親しく?
している西田が連絡役になるのは当然の流れでもある。
あぁ〜哀れな西田君・・・
惚れっぽいのが仇となり、きっとまた不幸が襲い掛かる・・・

が!隣の住人である史紋の部屋を訪ねようとした時
なんと、前作の登場人物で、これまた美人で史紋の助手になった
神凪 百合がいた!!
そして、三百歳の魔女が棲むといわれる洋館の話に
史紋が食いついた!
その地域では、首なし死体が発見されており
その謎を含めて捜査に向かうのだが・・・

ってことで、何が気になっていたかというと、
それはもちろん、前作の最後でいきなり史紋の助手になった
神凪 百合のことよ!
でもまぁ〜史紋のことだから、当然というか
色っぽい話は全くなかった(^◇^;)ちょっと安心(○ ̄m ̄)

そして、もう一つ気になっていたのが、今回の赤は
どこにもってくるのか?って話よ。
アタシも、それ使わせてほしいぃ〜
いや・・・久しぶりのキャラ萌えですからね(^◇^;)

今回の話は、いつもとはちょっと違っていて
謎解きというよりは、蘊蓄の嵐ってところかしら?
首なし死体の犯人も、話の流れで普通にわかっちゃうし
その理由も、史紋がサクッと解説してるし。

それよりも、浦島太郎伝説の蘊蓄がすごかったぁ〜
あれもこれも、浦島太郎に繋がるってのに驚いた。
でも、時の権力者によって、都合よく話が作られているってのは
とっても納得いったわ。
歴史は勝者によって作られるっていうのは、昔からの事で
これは自分の先祖のことを考えたら、ごもっともな話で
どうしても残したい事は、関係者だけがわかるように
民話や伝説といったものに形を変えて、受け継がれる。
まさに歴史民俗ミステリ!

日本の昔話って、名前が非常に面倒臭いから覚えられないけど
とにかく驚いた。
神社での参拝にすら、権力者は姑息な手を使っている。
気付いてる人って、いるのかなぁ〜(-。-;)
そして特に深いと思ったのが、浦島太郎の「玉手箱」と
ギリシャ神話「パンドラの箱」だったりする。
渡す側の意識というのを考えたことがなかったけど
深いわぁ〜!!

今回は、蘊蓄話に大満足でした。
そういえば、西田君は、今回も暴走して危ない目にあってました。
これはもう、お約束ですかね(^◇^;)
っていうか、哀れだぁ〜
がんばれ西田君!君の不幸があってこそ、アタシが史紋を楽しめる。
更なる不幸を期待してます(○ ̄m ̄)

★★★★
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折れた竜骨 上下/米澤穂信

2017/08/28 10:30

折れた竜骨 上 (創元推理文庫)
東京創元社
米澤 穂信

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折れた竜骨 下 (創元推理文庫)
東京創元社
米澤 穂信

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ページ数:290p
発売日:2013年07月

ページ数:264p
発売日:2013年07月

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士
ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。
ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に
命を狙われている、と告げた……。
自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、
「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、
沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――
そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?
魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は
果たして真相に辿り着くことができるのか?

現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この著者の作品は、小市民シリーズと古典部シリーズしか
読んだことがなかった。いわゆる、日常の謎系。
そして、本書を読むにあたって、ちょっと勘違いをしておりました。
普通にファンタジーだと思っておりました。
仕入れた情報は寝かせておくと、mokkoの脳内で勝手に変換されるらしい。

購入したら、第64回日本推理作家協会賞受賞作と帯にあった。
(  ° ▽ ° ;) エッ?
これってミステリだったの??
魔術ありなのに、ミステリは無理っしょ!と思ったんだけど、
Mirokuさんが言ってたのよ。
主人公も、弟子も、雰囲気も驚き、感動も
全てがmokkoさんのツボだと思います。と言っていた。
そして翠香さんも楽しんで読んでいた。

(@`▽´@)/ ハイッ 仰る通りでした。
背景も情景描写も、思いっきりツボでした。
そして魔術ありでも、立派にミステリしてました。
理詰めで、立塞がる謎を崩していくのって
本来は苦手なんだけど、背景がしっかりしてるから
苦手意識を感じるどころではなかった。

自然の要塞であったはずの領主が住まう小ソロン。
民が住まうソロン島とは海で隔てられ、簡単に往来はできないはず。
しかし領主は、傭兵を募っていた。
領主の娘アミーナは、父の行動を不思議に思っていた。

しかし、放浪の旅を続ける騎士ファルクと、その従士のニコラに出会い、
領主が暗殺騎士に命を狙われている事を知り、集められた傭兵を領主に
引き合わせる時に、ファルク達を直接紹介することにした。
注意喚起はしていたのに、父は暗殺騎士の魔術に倒れた。

自然の要塞であったはずの小ソロンの領主の城で
領主を殺せたのは誰か?

首を切り落とさないと倒せないという「呪われたデーン人」の
襲来が近い中、ファルクと二コラはアミーナと共に
暗殺騎士の魔術によって、暗殺者「走狗(ミニオン)」にされた
無自覚の犯人を探すために奔走するのだが・・・

いやぁ〜理性と論理は魔術をも打ち破る!と文中にもあったけど
本当に理詰めでの謎解きでした。
最後まで犯人の想像すらつかなかった。
ファルクの公開謎解き(○ ̄m ̄)の最後の方になって
ようやく、おかしいと気付いた(^◇^;)
っていうか、本人も犯人が自分だってわかってたんだよね?
そう思ったら、物凄く切なくなりました。

呪われたデーン人との戦いは、すっごくドキドキしたし
傭兵と雇い主との難しい関係もリアルだったし
時期領主でアミーナの兄、アダムの腑抜けなくせに
姑息なところには怒りさえ感じたし、色んな感情を
総動員して楽しめました。

なにより、ファルクと二コラの関係が、薬屋探偵を連想しちゃって
思いっきり和ませていただきました。
だって少年二コラは赤毛で、こっそりビスケット食べようとしてるし
まるでリベザルみたいで(頭の中ではリベザルになってました)
ファルクのことを師匠って呼んでるし・・・
小さな騎士にやられっぱなしでした(*´◇`*)

そういえば、捕虜のトーステンと、アミーナの侍女のヤスミナは
どうなったんだろう・・・
それが気になったのだが・・・

★★★★
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絶叫城殺人事件/有栖川有栖

2017/08/28 10:20

絶叫城殺人事件 (新潮文庫)
新潮社
有栖川 有栖

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ページ数:417p
発売日:2004年02月

「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、
口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。
残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場する
ヴァーチャルな怪物が―。
暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」
「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで
闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)
順番をちょっとすっ飛ばして読んでいるシリーズだけど
長編より、短編集の方が面白いと感じるのは気のせいか?
とりあえずは、手にしてないシリーズを揃えないと!

さて、【臨床犯罪学者 火村英生の推理】がドラマ化されたそうで
第一話が、絶叫城殺人事件とのこと。
キャストがイメージと全く違うので、ドラマは見ないけど
本は積んであったので、読んでみることにした(^◇^;)

「黒鳥亭殺人事件」
  大学時代の旧友に依頼され、彼が受け継いだ黒鳥亭を訪れる火村と有栖。
  黒鳥亭にある古井戸から遺体が発見されたらしのだが・・・
  事件そっちのけで、旧友の愛娘の真樹ちゃんに絵本を読んあげる有栖が
  微笑ましくて、「二十の扉」というゲームにも興味津々。
  結末は予想外でしたが、何にしても真樹ちゃんが無事でよかったぁ〜

「壺中庵殺人事件」
  壺中庵とは、壺の中には仙人が住み、宮殿楼閣を成して
  山海の珍味を楽しむ桃源郷のような別天地があるといった
  中国の故事「壺中の天」に由来するそうです。
  いわゆる壺みたいな構造の部屋の中で、主人が自殺していた?
  という密室殺人ものです。
  この作品が、火村&有栖コンビとの初対面でした。
  いや、懐かしい。

「月宮殿殺人事件」
  ホームレスが廃材とかを集めて建造した月宮殿と呼ばれる
  3階建ての違法建築の豪邸。
  仕事の帰りに有栖は、1年前に見た豪邸を火村に見せようと
  思っていたのだが、それは焼け落ちた後で、ホームレスの住人は
  火事で亡くなったという。
  近くに住むホームレス仲間は、悪たれ4人組が放火したというが、
  4人組との話は食い違って・・・
  いやぁ〜これも想像すらできなかったぁ〜 

「雪華楼殺人事件」
  病院のシーンから始まるから、一瞬、状況が呑み込めなかったけど
  雪華楼と呼ばれている、未完成のまま廃屋になった7階建ての建物に
  怪しげな男女が住み着いていたのだが、男が屋上から落ちて死んだらしい。
  しかし、転落の前に頭を殴られていたらしい。
  雪華楼には、もう一人の50歳前後の男がいたらしく・・・
  これも予想外の結果でした。

「紅雨荘殺人事件」
  紅雨荘と一般的に呼ばれている映画の舞台にもなった建物がある。
  本当の紅雨荘は別にあり、女主人が独りで住み、映画の舞台になった
  紅雨荘の方には子供たちが住んでいた。
  ある日、本物の紅雨荘で女主人が首を吊って死んでいたのだが・・・
  いやぁ〜大掛かりがトリックに驚いたぁ〜 

「絶叫城殺人事件」表題作
  内容は、あらすじの通り。
  珍しく途中で犯人がわかってしまったけれど、きっと
  アタシがわかるくらいだから、みんな想像できたでしょう(^◇^;)
  わかるまでは、ドキドキしながら読んでいたんだけど
  一番驚いたのは火村の携帯の着メロだったかもしれない。


この短編集は結構気に入りました。
面白い内容だと、あっという間に読んじゃうんですよね(^◇^;)
そして、やはりアタシは推理が出来ないってことを痛感!
楽しめればいいんです!!

★★★★
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リセット/北村薫

2017/08/28 10:18

リセット (新潮文庫)
新潮社
北村 薫

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ページ数:446p
発売日:2003年07月

「――また、会えたね」。昭和二十年五月、神戸。
疎開を前に夢中で訪ねたわたしを、あの人は黄金色の入り日のなかで、
穏やかに見つめてこういいました。
六年半前、あの人が選んだ言葉で通った心。
以来、遠く近く求めあってきた魂。
だけど、その翌日こそ二人の苛酷な運命の始まりの日だった
流れる二つの《時》は巡り合い、もつれ合って、個の哀しみを超え、
生命と生命を繋ぎ、g跡を、呼ぶ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「時と人」三部作の第3作

最初の2作「スキップ」「ターン」とは作風が違います。
読み始めは戸惑いましたが、これも切ないぃ〜(ノ◇≦。)

太平洋戦争末期。
お嬢様学校に通う女学生の水原真澄。
厳しいながらも、そこは他とは違って裕福な部類なので
友人たちと青春を謳歌していた。
皆川博子さんの「倒立する塔の殺人」を思い出しました。
やはり裕福系のお嬢様学校では、似たような時間を
過ごしていたんだなぁ〜と想像しました。

真澄には、結城修一というほのかな恋心を抱いている少年がいる。
30数年に1度しか見られないという獅子座流星群を
いつかふたりで眺めたいと心に秘めていたが
戦争中において、その希望はあまりに儚過ぎた。
別れの寸前のシーンは、互いの想いを確かに伝えた。
この場面が、もう泣けて泣けて(´;д;`)ウルウル

やがて終戦を迎え、東京オリンピック開催が近づく昭和30年代前半。
小学5年生の村上和彦は、学校図書館とは別に、
小学生に絵本や児童書を貸し与えている女性と知り合う。

いきなり主人公が入れ替わったから、驚いた・・・
けれど、獅子座流星群の到来まで、あと4年という時期・・・
これは偶然ではない?
村上和彦は、女性との関わりで、自分の知識にはなかったものを
なぜか記憶している事に気づく。
どうしてそんな事を自分は知っている?

そして、和彦と女性は気付いてしまう。
ここにg跡が起こっていたことを。
けれど、g跡の全てが幸せをもたらすものではなかった。
やがて悲劇が訪れ・・・そして・・・

都合がいいと言われれば、それまでかもしれないが
二人の想いが起こしたg跡を信じたくなります。
それほど優しさに満ちている。
いやぁ〜最後の豪快な笑いが最高でしたねぇ〜

リセットって、そういう意味だったのかと
納得して読み終わりました。

★★★★
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ターン/北村薫

2017/08/28 10:17

ターン (新潮文庫)
新潮社
北村 薫

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ページ数:426p
発売日:2000年07月

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。
気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。
3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。
が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。
そしてどんな一日を過ごしても、定刻がくると
一日前の座椅子に戻ってしまう。
いつかは帰れるの?それともこのまま…
だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「時と人」三部作の第2作
Mirokuさんが言うんですよ。
これは絶対に好きな作品です。

スキップで理不尽で、残酷なのに、主人公の
前向きな姿勢に感動した。
が、やはり最後はちょっと嫌だったなぁ〜
だから、期待度大で2作目を読んだ。
Mirokuさんのおっしゃる通りでしたぁ〜

なんですの?これはぁ〜!!
版画家の真希は、夏の午後に事故って、気が付くと
何故か自宅の居間で目覚める。
同じ町なのに、誰もいない。
まるで幽霊船のごとく、ついさっきまで誰かがいて
忽然と消えたかのような様子である。
そして3時15分になると、何をやっていても何処にいても
自宅の居間で目覚めるところから始まる。
真希命名「くるりん」現象である。

時に囚われながらも、真希は色んなことをやろうとする。
その細かい1日の行動が、とってもリアル。
買い物をするにも、どうせ元に戻るからという考え方をしない。
誰もいないから、別の世界だからとは考えない。
っていうか、そういうモラル的な事に考えがいかなかったわ。

そして最初から気になっていたのが、真希と会話する
声だけの存在。
多重人格の一種か?とも思ったけど、あまり語ると
ネタバレになるから、自由に想像しましょう。
とりあえずは、異世界に一人だけではあるけれど
声だけとはいえ、会話できる相手がいるってことは
完全に一人っきりとは言えないから、まだまし?

一番辛いのは、作品を作ろうにも、時間になると
「くるりん」と時間が戻ってしまう。
前向きな気力が削がれていく。
そんなある日、家の電話が鳴った。
なんと現実世界から真希にかけられた電話だった!!
しかも男から!!

芥川龍之介の蜘蛛の糸を連想しましたよぉ〜
現実世界から1本だけ垂れ下がった細い糸
真希は確かに糸を掴んだ。
あとは登っていくだけ。
真希は現実世界に戻れるのか??って話に展開していく。

そこからの話がこれまた結構リアルで細かいのよ。
そうなのかぁ〜って雑学系がちょっとあったり
現実と異世界での仕組みの違いとか
これは想像できなかった(^◇^;)
そしてこれまた必然的な展開になるんだけれど
切ない。何かの歌のフレーズがよみがえる
会えない時間がぁ 愛育てるのさぁ(知ってる?)

そして最後の怒涛の展開。
これには心臓バクバクしましたよぉ〜
ヾ(-ε-; )ォィォィ 相手のことを考えろ!
余計なことをするなぁ〜
o(>ロ<o) (o>ロ<)oバタバタo(>ロ<o) (o>ロ<)o
どんだけヤキモキさせられたことかぁ〜

そして真希は気付くのです。
あぁ〜いいわぁ〜(*´◇`*)
やっぱりね、こうじゃないといけないですよねぇ〜

まぁ〜細かいところを突っ込むと感動が薄れるから
あえて気付かないふりをします。
声だけの存在の事とかね(^◇^;)
色々考えちゃったからさぁ〜

そして完結編を読みます。
もう読んだけど(○ ̄m ̄)
読んですぐに感想を書かないと感動が薄れるんだよねぇ〜

★★★★
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スキップ/北村薫

2017/08/28 10:15

スキップ (新潮文庫)
新潮社
北村 薫

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ページ数:571p
発売日:1999年07月

まどろみから覚めたとき、17歳の〈わたし〉は、25年の時空を
かるがる飛んで42歳の〈わたし〉に着地した。

昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。
それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、
わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……
目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。
わたしは一体どうなってしまったのか。
独りぼっちだ――
でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「時と人」三部作の第1作
「面白いから読みなさい」とMirokuさんに言われたのに
6年積んでた??(; ̄ー ̄川 アセアセ
だってぇ〜他に読みたいのがあったんだものぉ〜

と、言い訳してみたものの、読んでから
何でさっさと読まなかったぁ〜!!と後悔しました。
北村作品は、覆面作家シリーズを読んだだけ。
あのシリーズも好きだったけど、それとは全く違う。
っていうか、なんという話をこしらえてくれるのよ

17歳の一ノ瀬真理子が、途中で中止になったとはいえ
高校のイベントを切り上げて家に帰り、うたた寝して
目覚めたら42歳だった??
しかも、同じ年の娘と夫もいる?
一番楽しい時期をすっ飛ばして、人生で貴重なイベントも
すっ飛ばして25年後の自分の中にいた・・・

これ以上の恐怖はないでしょう。
自分が老けるなんて、想像すらできない
いつかはオバサンになるだろうけど、自分だけは
若いままでいるんじゃないのか?とまで思っている
それがティーンってもんでしょう。
こんな理不尽が許されていいのぉ??
ってな感じで、読みながらもパニクってしまった。

スキップして初めて顔を合わせたのが自分の娘。
そこに旦那が帰って来た時の反応・・・
わかるなぁ〜
そして、25年後の自分は国語の先生だった。
普通なら逃げ腰になりそうなものだけど
自分に起こったことに納得はできなくても
生きていかなければならない。
そんな自分の状況をしっかり認識できている真理子。
そこに乗り込んでいける勇気。

まったくもって潔い。
中身は17歳なのに、同じ年齢の子に勉強を教える。
時代のギャップを感じながらも受け入れ
色々なハプニングを切り抜ける。
何て清々しのだろう。
お気に入りのシーンはフォークダンスだったりする。
今の時代、まだフォークダンスってやるのかな?
なんというか、あの雰囲気って独特なんだよねぇ

理不尽な出来事に、ただ嘆くだけでなく
切り抜けていく強さを持った真理子に感動しました。

そういえば、年をとると色々と面倒になってくる。
昔の行動力はどこに行った?と思ったりもするけれど
25年後の体の中に、17歳の心が宿るなら
きっと見た目もキラキラ輝いているんだろうと
想像したら、嬉しくなりました。

★★★+
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動物園の鳥/坂木司

2017/08/28 10:13

動物園の鳥 (創元推理文庫)
東京創元社
坂木 司

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ページ数:265P
発売日:2006年10月

春の近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。
僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの
高田安次朗さんだ。
高田さんが働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。
動物園で鳥井が掴んだ真実は、自身がひきこもりとなった出来事と
どうつながるのか―。
鳥井は外の世界に飛び立てるのか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
シリーズ完結編

動物園で野良猫の虐待事件が頻発しているという。
鳥井と坂木が動物園に向かうのだが、猫の虐待以外にも
問題を抱えている人がいて、更には、鳥井のひきこもりの
原因まで現れる。
動物園関係者も、引きこもりの原因の奴も
読みながら、こういう奴、いる!!と思ってしまった。

同じ言葉を話してるのに、言葉が通じない。
さもご立派な事を言ってそうで、当たり前のことしか言ってない。
こういう輩には近寄らないのが唯一の防御策。
だけど、そういう輩に限ってすり寄ってくる。悪夢だ!

今回も、新しい出会いがあるのだけれど
新しい輪の中から新しい繋がりが生まれたりして
こっちが嬉しくなってみたり。
鳥井のひきこもりの原因の奴に対して、坂木の反撃が素晴らしい。
このシリーズは鳥井に感情移入して読んでいたんだけど
坂木も傷ついていたんですね。
わかってはいたけれど、何もしなかったことに対して
自分を責めて傷ついて・・・
だからこその絶妙コンビだったのですね

最後はもう、泣きそうになりました。
電車の中だったので我慢しました。
涙を堪えると鼻水が出ます。
予防でマスクをしていたので、大丈夫だったけど・・・

二人の関係が途切れることを危惧していたけれど
卒業って、必ずしも別れに繋がるわけじゃないのねぇ
新しい関係を繋ぎなおすというか、築いていく。
なんとも優しい感動でした。

終わりたくないから始めないって考えを改めて反省しました。

★★★★
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