玩具修理者/小林 泰三


玩具修理者 (角川ホラー文庫)
角川書店
小林 泰三

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 玩具修理者 (角川ホラー文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ページ数:221p
発売日:1999年04月

玩具修理者は何でも直してくれる。
独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。
壊れたものを一旦すべてバラバラにして、一瞬の掛け声とともに。
ある日、私は弟を過って死なせてしまう。
親に知られぬうちにどうにかしなければ。
私は弟を玩具修理者の所へ持って行く…。
現実なのか妄想なのか、生きているのか死んでいるのか―
その狭間に琦妙な世界を紡ぎ上げ、全選考委員の圧倒的支持を得た
第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。
----------------------
初めましての作家さんです。
これもMirokuさんのレビューを読んでチェックしておいて
ようやく読んだ1冊です。(↑クリック Mirokuさんのレビュー)

Mirokuさんのブログでよく目にする作家さんだったので
気にはなっていたものの、購入するタイミングもあって
随分と経ってしまいました。
前回、お近くの琦譚を読んで、脳みそが不思議怪琦系を
求めてきたので、読んでみたけど、マジで怪琦だった( ̄▽ ̄;)

表題作は、あらすじにもあるように、何でも直す。
その直す過程がホラーなのですよ。
これが玩具単品だけならいい。
この玩具修理者は、まとめて直す。
玩具でも元生き物でも、一旦バラバラにしてから組み立てる。
その様が妄想の翼を広げるとグロイ。
部屋の様子や、並べられたパーツを想像すると
物凄く怪琦で、臭いすら漂ってきそうでゾっとする。

子供が死んだ猫を直してもらうって発想は
わからなくもない。
が、死んだ弟を直すという理由が、子供の無知な感覚ではなく
親に知られないようにするためってことが
乙一氏の「夏と花火とわたしの死体」を連想してしまった。
子供って、殺したことよりも、親に知られる方が怖いって心理が
色んな事に共通してるようで、ゾワゾワします。

なんの脈略もなく、いきなり男女の会話から始まり、
話は過去に飛び、予想外の結末。
驚かせて、プッツリ終わる。いやぁ~~どうなっちゃうのぉ~
って感じです。こういうの嫌いじゃないです(^◇^;)
っていうか、これがデビュー作ってほうが恐ろしい。

そして、「酔歩する男」
こういうのが、一番怖い。抜け出せない恐怖って奴ですか?
最初は単純なタイムリープものかと思ったんだけど
そうじゃなかったです。
同じ日を繰り返すというものでもない。

読み始めは、小難しい単語とか出てきて、意味不明だったけど
全体像が見えてくると、精神的にこれほど恐ろしいことはない。
ちょっとした?間違いから時間に囚われ抜け出せない。
目覚めた世界が、過去なのか未来なのかわからない。
修正したはずなのに、修正されていない。
死ぬこともできず、現在に戻れない恐怖。
そして、最後の1行で・・・

いやぁ~こういう怖さが欲しくなったら
この著者の本を読めばいいというのがよくわかった。
精神的に追い詰められる系は苦手だから
普通の怪琦ものをチョイスしようと思います(^◇^;)

★★★

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック