お近くの琦譚/地図十行路


お近くの奇譚 ~カタリベと、現代民話と謎解き茶話会~ (メディアワークス文庫)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014-07-25
地図十行路

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ページ数:310p
発売日:2014年07月

「――ねえ、こんな話を知ってる?」
この町では、古風な黒電話がそこかしこに置かれている。
そんな黒電話の向こうには、『カタリベ』と呼ばれる
黒いフードを被った謎の人物がいた。
噂話の怪異。
それが『本当のこと』になるこの町で、『カタリベ』の黒い糸に
導かれた少年と少女は、今日も琦妙な謎解きに挑む。
それは、『噂の語り替え』のために開かれる、すこし不思議なお茶会。
郷土を愛する皆様、この噂話を紐解くときは、
お茶請けに甘いものをお忘れなく。
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初めましての作家さん。
Mirokuさんのレビューを読んで
購入してたものをようやく読みました。

舞台は「異角(いづの)」と呼ばれる普通の町。
メインキャラは3人。
カタリベの招(まねき)と、異角立郷土祭事管理組合事務所の
所長代理のハル(温木晴生)、ハルの事務所が唯一の居場所になっている
女子高生のクロ(西来野久路)。

異角の町のいたるところに、ダイヤルのない黒電話が置かれている。
その黒電話は、カタリベに繋がる電話なのだという。
カタリベは黒電話を使って町の噂話を集めるという。
更に、運良くカタリベからかかってきた電話に出られれば、
彼が集めた異角の噂話が聞けるという。
異角の噂話・・・いわゆる都市伝説ということだ。

ただし、注意しなければいけない事がある。
カタリベの語る都市伝説は、やがて現実になる。
怪異に巻き込まれてしまった場合、噂話を語り替えてもらえばいいのだが
もちろん、条件付き。
その都市伝説が本物の怪異から生まれたものではなく、
偽物(誰かが作った話)であると見抜き、カタリベを納得させる事。
その分析の仕方も、お楽しみの1つだったりする。
ただし、噂話の真偽を見誤った時には、・・・

噂話の鑑定者は、異角を愛してやまない高校に行かずに働いているハル。
謎解き茶話会とは、噂の鑑定をする為に、3人が集まった時に
催されるお茶会を指している。
場所はカタリベの招(まねき)が決めるので、いつも違う場所である。

現代のカタリベと現代民話(都市伝説)
人前で語られていた話は、現代になって黒電話を通して語られる。
しかも、怪異は現実となる。
ホラーかと思いきや、そうでもない。
安心して聞ける怪異譚。

鑑定時にはハルの左手の小指に黒い糸が結ばれ、
その場を離れる事が出来なくなる。
小指の黒い糸・・・こういう儀式的な事がたまらない。

そして、カタリベの招が謎なのである。
間違いなく人ではない。
更に、どんなに暑くてもフードを目深に被り、
フードを捲り上げると・・・目隠ししてるしぃ~
しかも、ご丁寧に笑った目まで描いてある。
いかにも続きそうな感じのお話しなので
招きが、いつ頃からいるのかってのも気になるところ。

続編、激しく希望です!

★★★★

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